
このページでは、節間の選手の調子が簡単にわかる方法をご紹介しています。
競艇は、選手の実力だけでなく、各節の最初に抽選するモーターとの相性が勝敗を分けます。
どんなに旋回が上手い選手でも、モーターに力がなければ、十分に実力を発揮することはできません。
また、モーター勝率が高いからといって、必ず引いたモーターが選手に合うというわけではなく、乗り心地といわれる体感やフィーリングが合わないと、成績が残せないことがあります。
しかし、予想する側の私たちは、選手の気持ちや体感を知ることはできないので、選手とモーターの相性を本当の意味で知ることはできません。
その代わりとして、実際のレースの結果である節間の成績を見ることで、選手とモーターの相性を含めた調子の良さを判断しています。
今回は、予想に役立つツールとして、節間の選手の調子を簡単に判断する方法をご紹介します。
節間の調子を見る方法
みなさんは節間の選手の調子をどのように分析していますか?
おそらく節間の成績データをパッとみて、1~3着が多ければ、調子が良いのかなと考えたり、5~6着が多ければ調子が悪いのかなと考えているのではないでしょうか。


パッと見る問題点
パッと見て判断する方法は、すごく成績の良い選手や悪い選手であれば、一目でわかるのでいいのですが、問題は良い着があったり悪い着があったりと判断しにくい成績の選手がいた場合です。

こういう場合に、「普通かな」と判断する人なら問題ないのですが、せっかくのデータなのでもう少し詳しく分析していきたいところです。
例えば、勝率4点台の選手が節間成績で5点台の着取りを獲れていれば、調子が良いのかもしれません。
反対に、勝率6点台の選手が5点台の着取りであれば、少し調子が悪いのかもしれません。
こういった選手のもともと持っている能力と実際の成績がどのくらい違うのかを簡単に数値化できれば、予想に役立つツールになりそうです。
勝率計算について
というわけで節間の勝率を計算できれば、選手の勝率と比較することで調子の良さを判断できそうです。
ここで、勝率の計算についておさらいしましょう。
「勝率」
BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
着順点の合計を出走回数で割ったもの。一般競走の着順点は1着が10点、2着が8点、以下6、4、2、1点。勝率の数字は大きいほど成績の良いレーサー。SG競走は各2点増し、G1、G2競走は各1点増し、各優勝戦はさらに1点増しとなる。
この計算を行えば、節間の勝率を計算することができます。
勝率計算の問題点
勝率計算は、小学生の算数レベルでもできる簡単な計算なんですが、これにも問題があります。
- 予想時間が制限されている中で、計算に時間がかかる
- 有利な内枠ばかりの選手の評価が上がりやすい
- 不利な外枠ばかりの選手の評価が下がりやすい
これらを解決するには、より計算に時間がかからない方法にするとともに、内枠と外枠である程度均一な評価ができるようにしたいところです。
新しい方法について
そこで、開発した新しい方法がこちらです。
- 調子指数を以下の式で計算する。
- 「調子指数=(コース-着順)の合計/節間出走数」
- 調子指数を勝率の対応表と比較し、節間の勝率をチェックする。
- 出走表に書いてある選手勝率と比較し、選手の節間の調子を調べる。
この式を使えば、節間の勝率が選手勝率よりも高ければ調子が良く、低ければ調子が悪いとうことが簡単にわかります。
また、内枠になるほど着取りが良くてもポイントが上がらないようにしているので、出走コースの偏りによる差が出にくいようにしています。
調子指数対応表
スマートフォンで使いやすいように縦長の画像サイズで早見表を作成いたしました。画像を保存して使ってみてください。

実際の使用例
実際に例を使って計算してみましょう。

今節成績の2段目(進入コース)と4段目(着順)を使用します。
2号艇渡邊選手の場合
- コースが「2, 5, 1, 6, 3」、着順が「1, 2, 2, 5, 1」です。
- コースから着順を引くと「1, 3, -1, 1, 2」となり、合計すると「6」になります。
- これを出走数「5」で割ると、「1.2」になります。
- 対応表と比較すると、勝率が「7~8」ぐらいであることがわかりました。
渡邊選手の勝率は「6.18」なので、今節の調子は「良い」と判断できます。
3号艇赤峰選手の場合
- コースが「1, 2, 6, 5, 3」、着順が「4, 5, 6, 4, 3」です。
- コースから着順を引くと「-3, -3, 0, 1, 0」となり、合計すると「-5」になります。
- これを出走数「5」で割ると、「-1」になります。
- 対応表と比較すると、勝率が「3」ぐらいであることがわかりました。
赤峰選手の勝率は「4.30」なので、今節の調子は「悪い」と判断できます。
4艇片橋選手の場合
- コースが「2, 6, 5, 3, 1, 4」、着順が「2, 3, 3, 3, 1, 5」です。
- コースから着順を引くと「0, 3, 2, 0, 0, -1」となり、合計すると「4」になります。
- これを出走数「6」で割ると、「0.66…」になります。
- 対応表と比較すると、勝率が「6」ぐらいであることがわかりました。
片橋選手の勝率は「5.90」なので、今節の調子は「普通」と判断できます。
調子指数の問題点
この調子指数の問題点は、節間を枠番通りに出走することを前提に作っていることです。
枠なりより1コース分ズレるぐらいなら大丈夫なんですが、常にインを狙うイン屋の選手は、進入コースが常に1~3コースなので、評価が低くなりやすいです。
反対に、アウト屋の選手は常に6コースなので、評価が高くなりやすいです。
この点は、注意してご使用ください。
問題点については今後改善していきたいと考えています。何かアイデアがあれば、ご教授願いたいです。
まとめ
簡単に節間の選手の調子を判断する指標として、調子指数を紹介いたしました。
対応表はスマートフォンの画面サイズに調整していますので、ぜひ画像保存して使ってみてください。