このページでは、データの活用方法をご紹介いたします。
予想の方法に正解はありませんので、あくまで一例だと思ってみてもらえればと思います。
このページを参考に、ぜひ自分流の使い方を研究してみてください。
予想の順番
このページでは、以下の順番に沿って予想例を紹介し、それぞれの項目におけるデータの使い方を説明していきます。

進入コースの予想
まず最初に、進入コースから予想しましょう。

ここでは、
- スタート展示情報
- コース別勝率データ
の2つのデータを使うことをオススメします。
スタート展示情報
進入を予想するにあたって、最も基本的なデータはスタート展示での進入情報です。
ピット離れからチェックし、コースをとるまでの待機行動の動きや、スタート開始時の起こし位置を確認します。
概ねスタート展示通りに本番でも進入しますが、状況によって大きく変わることもあるので注意が必要です。
細かい進入駆け引きまで考えられるようになるには、それなりの経験がいるので、ここはデータというよりも数をこなしていきましょう。
見逃した場合でも、公式のスマホサイトを使えば、全場の展示リプレイをみることができるので、便利なツールは積極的に活用していきましょう。
コース別勝率データ
本番の進入予想をサポートするデータとして、コース別勝率データが活用できます。
このデータでは、主に外枠の選手が前づけを狙う選手なのかを見ることができます。
例えば、この西島義則選手のデータをみると、4, 5, 6コースでのデータがありません。
このデータがないところは、ほとんどそのコースでスタートしていないことを示しています。
つまり、西島選手の場合、4~6号艇のときは確実に前づけを狙って動いてくることが予測できます。
スリット隊形の予想
スタートの進入隊形が決まれば、次にスタート時のスリット隊形を予想します。
スタートタイミングの予想には、
- スタート力データとコース別勝率データ
- 出走表の平均STデータ
の2つを使います。
スタート力/コース別勝率データ
まずは、データを使って、「どのくらいスタート力があるのか」と「どのくらい得意コースなのか」を確認します。
上図の吉川選手の場合、ST力は「B」(上位30%)なので、平均よりも少し優れたスタート力をもっていることがわかります。
一方、得意コースをデータ化した右の棒グラフのデータをみると、4コースから外が突出しており、値もかなり高いことがわかります。
このことから、吉川選手にとって4コースはかなり得意コースだということがわかります。
得意(成績を残せている)ということは、スタートも遅れずにしっかりいっているはずなので、4コースでは特に「いいスタートをいけるであろう」と予想しておきます。
出走表の平均STと節間ST
スタート力を判断できれば、次に出走表にのっている平均STと節間のSTを確認します。

平均STを確認すると、吉川選手は「0.13」とかなり速い選手だということがわかります。
先ほどのスタート力判定(B)と照らし合わせると、評価が違っているように思いますが、スタート力データは、STのバラつきの少なさを考慮したデータなので、
今回の吉川選手は「平均STは速いけど、少しばらつきが大きい選手」であると読み解くことができます。
次に、節間のSTを見ると、平均STよりも速いタイムが多く、バラつきもほとんどない安定したタイミングであることがわかります。
いわゆる「スタートが見えている」状況ですね。
以上のことをまとめると、
- ST力は「B」評価
- 4コースは、得意コース
- 平均STが速いが、少しSTがバラつくタイプ
- 今節はスタートが見えている
となります。
これらの解釈を踏まえることで、今節の吉川選手の4コースは、「速いスタートタイミング(0.10前後)で、スタートするのではないか」と推測できます。
ここまで細かく考えていくのは少し面倒くさいんですが、できればこの作業を6艇分行いましょう。
1マーク旋回前
それぞれのSTを予想してスリット隊形が決まれば、次は1周1マークの旋回開始前の隊形予想に移りましょう。
ボートレースでは、ほとんどの場合、1周1マークで1着が決まるといっても過言ではありません。
その大事な1マークでの旋回における有利不利を決める要素として、ターン前の隊形があります。
スリット隊形と同じなのでは?と思うかもしれませんが、必ずしもスタート隊形のまま旋回前の隊形まで進むとはいえません。

ここでカギになるのが、出足や伸び足といったモーターの力です。
モーターに力があり、プロペラ調整がうまくいっている場合には、スタート隊形が同じでも、隊形を大きく変えてしまうことがあります(上図の例)。
最高速の速さをチェックするには、展示タイムやスタート展示を見ることが重要です。
他にも、全速でスタートできているのかどうか(ブレーキをかけていないか)ということや、スロー進入なのかダッシュ進入なのかといったところも重要です。
このあたりは、直前情報や選手のコメント、新聞やサイトのモーター評価情報を確認するようにしましょう。
1マーク旋回時
1マークの旋回は、それぞれの選手の特徴が大きく出るところです。
特に現代のボートレースでは、3コースと4コースが攻め手となるため、この2艇の攻め方を予想することが重要です。
このときに使うデータは、
- 対まくり/対差しデータ
- ターン/まくり/差しデータ
- 水面状況/気象条件/場別特徴
の3つです。
対まくり/対差しデータ/ターン力
1号艇は、2~6号艇とデータの内容が異なっていますので、ご注意ください。
ここで見るのは1コースでの強さを表す「対まくり/対差しデータ」です。
木下選手の場合、対まくりが「A」、対差しが「B」なので、インコースは強い選手なことがわかります。
しかし、対まくりと対差しを比べると、差しの方が低いため、懐が空きやすいターン傾向であることが推測できます。
ターン力は「S」とかなり速いので、スタートで遅れて頭をたたかれない限り、先に回れば残すことができると考えられます。
ターン/まくり/差しデータ
1マーク旋回前の隊形を踏まえながら、どういう旋回で攻めるかを予想しましょう。
ここでは、自在で攻めることができる3コース、4コースのデータを見ます。
3コースの馬場選手は、まくりは「D」でほぼ平均ぐらいですが、差しが「S」でかなり得意なことから、まくり差しを選択する可能性が高いことがわかります。
4コースの篠崎元志選手は、まくりと差しの両方が「S」で、展開によって自在に立ち回れることがわかります。
このことから、1マークの旋回前までに大きな差がなければ、馬場選手は「まくり差し」、篠崎元志選手は「差し」を選択すると予想できます。

水面状況/気象条件/場別特徴
競艇場は人工的に作成されたコースですが、自然環境内で行われるため、気象条件や水面状況がレースに影響してきます。
レースコースに関しても、一見どこも同じように見えますが、開催場によって様々な特徴があり、有利なコースや不利なコースといったデータが公式ページでも公開されています。
あらかじめどういう特徴があるのかを頭に入れておきましょう。
バックストレッチでの隊形
最後に、旋回後の隊形を予想します。
このときに重視するデータは、モーター素性です。
モーターの回り足や出足は、ターンのスピードや加速力に直結し、伸び足はバックストレッチでの伸びにつながります。
バックストレッチで前に出れれば、2マークでの旋回時に有利になるため、良い着順になる可能性が高くなります。

まとめ
以上が、このサイトのデータを使った予想例です。
シンプルなデータですが、他のデータと組み合わせたり、読み方を工夫することで、便利な予想データとして活用できるのではないかと考えています。
データは、うまく使えれば使えるほど、予想の幅と深さが大きくなっていくので、いろいろな方法を試していただければと思います。