このページでは、2019~2020年のデータから、最速タイムを記録した女子選手ベスト5を紹介いたします。


男女ともに同じ水上で戦うボートレースの世界。

女性選手は男性選手に比べて体格や筋肉量で不利だといわれますが、そんなことはありません!

男子選手に負けないぐらいの力強さと、迫力ある華麗なターンを見せてくれる選手がたくさんいます!

女子選手は、競艇界の華として、ファンからの人気も高く、女子選手限定のオールレディース戦が数多く組まれています。

今回は、そんな女子選手のデータに注目し、2019年~2020年の間で最速タイムを記録した選手ベスト5と、B1級若手女子選手の中でトップタイムを記録した期待の若手選手を紹介いたします。

データ収集期間

2019年4月1日~2020年3月31日までのデータを収集しました。

荒天によって周回短縮されたレースや、安定板が装着されたレース、欠場艇が出たレースは統計から除外しています。

データ集計結果

日付 選手名 開催場 レースタイム 決まり手
2020/3/6 遠藤エミ 鳴門 1'45"7 逃げ
2019/10/5 渡邉優美 芦屋 1'45"9 逃げ
2020/2/18 竹井奈美 唐津 1'46"1 まくり差し
2019/4/2 廣中智紗衣 芦屋 1'46"1 差し
2019/4/3 大山千広 芦屋 1'46"2 差し


一位は、SG戦線常連で男子選手顔負けの豪快ターンが魅力の遠藤エミ選手でした!

昨年のクイーンズクライマックスでは1号艇での悔しい負けがありましたが、ターンのスピード力では女子選手No.1であることを証明しました!

2位~5位も安定した成績を残しているA級選手ばかりで、ターン力が強さを支えているのが納得できますね。


5位には今やボートレース界の顔ともいえる大山千広選手が入りました。

5月のボートレースオールスターも全体2位の得票数で、昨年に引き続きドリーム戦に出場する予定です。

トップクラスのターン力と人気を兼ね備えた選手であることがわかります。


気になるデータとして、竹井奈美選手、廣中智紗衣選手、大山千広選手がベストタイムを記録したのが、逃げではなく、「まくり差し」もしくは「差し」であったことがあげられます。

男子選手の最速選手特集では、5選手全てが「逃げ」でベストタイムを記録していたのですが、女子選手では1位と2位のみが「逃げ」という結果になりました。

普通に考えると、引き波を超える必要のない1コースからのターンが行える1号艇が有利なように思いますが、必ずしもそうではないのかもしれません。

3位の竹井奈美選手に至っては、5コースからのまくり差しでベストタイムを記録していたので、驚きました!

相当にキレ味抜群の鋭いまくり差しだったんでしょうね。

竹井選手の5コース戦には特に注目ですね。

データ紹介

※今回のデータは、比較対象を女子選手のみにしています。

遠藤エミ選手

選手別データ_遠藤エミ選手

トップ・オブ・トップの選手が集まるSGでも大活躍の遠藤エミ選手です。

あの活躍をみていると、ベストタイムNo.1になるのもうなずけますね。

データから特筆すべきは、全ての指標がトップクラスで安定していることです。

まくり「S」、差し「A」、ST力「A」、6角形もすべてトップクラス。

全く非の打ち所がありませんね。さすが歴代賞金女王に名を連ねる選手です。

渡邉優美選手

選手別データ_渡邉優美選手

安定した成績が魅力の渡邉優美選手です。

データも全て平均値を上回っており、非常に安定していることがわかります。

女子選手はまくりのイメージもありますが、渡邉選手は差しの方がまくりよりも得意な傾向にあるようです。

6角形はきれいな形で、どのコースも苦手にしていないオールラウンド型なことがわかります。

竹井奈美選手

選手別データ_竹井奈美選手

豪快な攻めのイメージが強い竹井奈美選手です。

データを見ると、まくりだけでなく、差しでもかなりの成績を上げているようです。

上述いたしましたが、ベストタイムを記録したのは5コースからのまくり差しということからも、外枠からの鋭い攻めが期待できそうです。

6角形の形を見ると、1, 2コースが少し苦手なようですが、3コース以降はかなり得意なようです。

廣中智紗衣選手

選手別データ_廣中智紗衣選手

優れたターン力から安定した着取りをする廣中智紗衣選手です。

データからは、差しよりも若干まくりの方が得意な選手のようです。

2コース、4コースからの得意度が高いことから、冷静な差しも豪快なカドまくりも両方できるユーティリティーな選手なことがわかります。

1コースが少し苦手なようなので、穴党の方にはねらい目になるかもしれません。

大山千広選手

選手別データ_大山千広選手

このページに来る人には、語る必要はありませんよね。

昨年のレディースチャンピオンシップ優勝者で、人気と実力を兼ね備える大山千広選手です。

1位の遠藤選手よりも「S」の数が多く、その値も上回っていることから、とにかく1着が多いことがわかります。

まくりも差しも自在で、特に差しの値が高いことから、鋭い旋回力が魅力なのは間違いありません。

特に、5コースや6コースでの得意度がかなり高く、内枠だけでなく、外枠でもかなり期待が持てることがわかります。

ピックアップ:小芦るり華選手

今回、ランクインはしていませんでしたが、今後の活躍が期待できるピックアップ選手として、B1級の小芦るり華選手をデータでご紹介いたします。

日付 選手名 開催場 レースタイム 決まり手
2020/1/2 小芦るり華 下関 1'46"8 逃げ


ベスト5の選手にもひけを取らないぐらいのレースタイムを記録しています。


気になるデータを見てみましょう。

選手別データ_小芦るり華選手

特徴的なのは、A級選手にも負けないまくりの能力の高さスタート力でしょうか。

3コースや5コースが得意なことから、ターン力を活かした「まくり」や「まくり差し」が得意な選手であることがわかります。

2コースや4コースが苦手コースなようなので、この辺りで安定した成績が出せるようになれば、近い日にはA級選手になるかもしれません。

今後の活躍に期待しましょう!

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