
はじめに
先週行われたPG1「マスターズチャンピオンシップ」でオリジナルデータを公開し始めて、1週間ほど経ちましたが、データは参考にしていただけてるでしょうか?
なんとなく見方はわかるけど、実際どう使えばいいのか分からないという感想をお持ちの方もいるでしょうから、今回はデータの見方と使い方を実際のレースの出走表からご紹介します。
とはいえ、本当に見たまんまのことを解説しているだけなので、こういう感じで使えばいいのかと軽い気持ちで見てもらえばと思います。
対象にしているレースは、「三国レディースカップ5日目」のデータです。
競艇の予想をもっと楽しく、もっと深くしてもらう一助になれば、という思いでオリジナルデータを公開しているので、この使い方が正しいというものはありません。
ぜひ、自分なりの使い方を発見していただければ幸いです。
ねらい目レースの紹介
早速、管理人が5日目の番組表とデータから見つけたねらい目レースを紹介しましょう。
そのレースは、「第2レース」です。
準優勝戦に進出している細川選手・魚谷選手・西村選手の3名が参戦するレースですね。
このレースで注目なのは、4号艇の西村美智子選手です。
データで気になるのは、まくりが「A」と高く、スタート力も「B」と平均以上、さらに6角形データを見ると「4コースが得意(尖がっている)」という「4カドまくり」の条件が揃っているところです。
他のレースを見渡しても、準優組が優先的に内枠に入っていて、なかなか荒れそうになかったので、あえて荒れそうにみえたこのレースをねらい目レースに選択しました。
他にも4号艇の西村選手のまくりを推すポイントがいくつかあるのでご紹介します。
ポイント1:準優組の調整方針
このレースは明らかに準優組の3名がキーパーソンとなります。
1号艇の細川選手は、準優では2号艇乗艇のため、プロペラの回転を止める伸び型の調整よりも、プロペラの回転を上げる行き足や出足系統を重視した調整にする可能性が高いです。
2号艇の魚谷選手も、準優で1号艇乗艇のため、細川選手と同じような方向性になると思います。
特に明日は天候もよく、気温も20度を超えてくるので(特に後半レース)、回転が上がりにくくなることを予想して調整する必要があります。
一方、西村選手の準優は3号艇乗艇で、データからまくりが得意なことを考えると、まくり差しではなく、まくりでのレース展開を考えていると予測できます。
実際に、3日目の2レースでは3コースからまくりを決めているため、同じような展開を狙いにいくと思われます。
まくりを決めるには、スリットから出る足、つまり伸び足に寄せた調整が必要になるため、伸びを中心に調整を行う必要があります。
同様にこの2レースでも、まくりを得意とする西村選手が最も得意な4号艇という枠番なので、伸び型の調整で挑むことを考えると、4カドまくりが期待できます。
ポイント2:カド受けの不安
2つ目のポイントは、おそらく4カドになる西村選手の攻めを受ける3号艇の新田選手です。
以前紹介した選手の調子指標を算出してみました。
枠番 | 調子指数 | 節間勝率 | 勝率 | 調子 |
1 | 1.1 | 7 | 6.50 | 少良 |
2 | 1.0 | 7 | 6.07 | 良 |
3 | -0.3 | 4.5 | 5.02 | 少悪 |
4 | 1 | 7 | 5.80 | 良 |
5 | 0.4 | - | 1.49 | |
6 | -0.7 | 4 | 4.39 | 少悪 |
カド受けになる新田選手は節間の成績が現在の勝率よりも低く、今節はあまり調子が良くないことがわかります。
データ的にも、6角形データでは3コースが凹んでいることから、3コースは苦手なコースということがわかります。
この2つの視点からみると、西村選手がスタートをある程度決めてきた場合、新田選手は抵抗できずに、頭を叩かれてしまうのではないかということが推測できます。
ポイント3:イン2艇の得意度
新田選手が3コースを苦手としていることを述べましたが、同様のことがインの2艇にも言えます。
細川選手のインコースでのデータをみると、対まくりが「C」、対差しが「E」と決して高い値ではないことから、インコースのときに平均またはそれ以下の確率で負けていることがわかります。
しかしながら、6角形データの1コースは高い値であることを考えると、1着でないときは2~3着の着取りが多いことも分かります。
2コースの魚谷選手は、6角形データをみると、2コースが凹んでいることが分かります。
これは、3コースでの成績がかなり高いことが影響しているとは思いますが、能力値の方を見ても、まくりは「B」で差しが「D」なことを考えると、まくりの方が得意なタイプであることは間違いありません。
ポイント4:明日の天候
天気予報を確認すると、明日のボートレース三国は「向かい風 3~5m程度の風が吹く」という予報になっています。
向かい風は、スローの起こしが鈍くなりやすく、ダッシュのまくりが利きやすい風です。
加えて、気温は2R時点で19度ぐらいまで上がる予報なので、スロー勢には少し劣勢な天候になるかもしれません。
ポイント5:選手コメント
最後に、ボートレース三国では、公式サイトに選手コメントを掲載しているので、コメントを紹介します。
枠番 | 選手名 | コメント |
1 | 細川 裕子 | 合ってなかったけど足は悪くない |
2 | 魚谷 香織 | ペラ叩いてバランス取れて中の上 |
3 | 新田 有理 | 微調整だけだが変わらず足は良い |
4 | 西村 美智子 | 直線は良いけど出足が進んでない |
5 | 金子 七海 | ギヤ調整して直線が良くなってた |
6 | 清埜 翔子 | ペラ叩き変えてターン回り上向き |
注目の西村選手は「直線が良い」といっているので、期待が持てるかもしれません。
直線系統の良さを判断するには、当日の展示タイムに注目ですね。一番時計なら思い切って狙ってみてもいいんじゃないでしょうか?
ただ懸念材料としては、3号艇の新田選手がよいコメント残しているので、モーターはいいのかもしれません。
実際に、4日目の5Rでは、3コースから2着を獲れているので、その辺りは当日の気配をチェックしてカドを受けられるかどうかを考えてみてください。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
5日目のねらい目レースについて、オリジナルデータを使ってご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
時間をかけて予想を考えると、実際のレースがどうなるか、一層楽しみになりますね。
予想と違って、全然違う展開になるかもしれませんが、それも競艇の醍醐味ですよね(言い訳)。
このサイトでは、流し見するだけでも、選手の特徴がすぐにわかるようにデータを表示していますので、今回のようなねらい目レースを探す際には、予習としてこのサイトを訪れてみてはいかがでしょうか。
オリジナルデータは毎日更新する予定ですが、時間は不定期なので、更新情報をチェックすると便利です。